僕は桜に恋をした。

「奏太？聞いてたのか？」



あ、やべ…



「ちょっと待ってろ。」



大和は泣き崩れる女の子の方に行った。



「ごめん。なんと言われようと俺は美華が好きだ。だからごめん。」



「奏太、ちょっと来い。」



やべー、めっちゃ怒ってる…。





「はぁ、どーしよ…。」



「え？怒ってるんじゃないの？」


「いつかは見られると思ってたし、最近様子が変だったんだよ、美華。」




大和も気づいてたんだ…




「早く行けよ。」



「どこに？」



「木村のとこだよ。」



「でもそれがもうすぐグランプリのやつがあって…」



「そっか…。」



「あーー！」




「いいこと思いついた！」