僕は桜に恋をした。
「はぁ…はぁ…」





あいつどこにいんだよ…。



美華のいきそうな場所…。






屋上か…!





「…やっぱりいた…。探したぞ…。」




「…大和、別れよう。」



「…いやだ。」





「もう行くから…。」




「ちょっと待ってよ…!」



「はなしてっ…!」


もう昔の俺じゃない。




もうあきらめない…。




絶対に…




この手を…





「離さないから。」





「…もう嫌なの。私のせいで誰かが泣くのは…。」



「俺も泣いてほしくない。」




「なら…」




「お前だけには泣いてほしくない。」





「え…?」





「俺と別れても泣かない?」





「…。」





「この関係がなくなったら俺は慰めることだって、涙を拭うことだってできない…。」





自分のせいで泣いてほしくない…。




でもその涙を止めることができるのは俺しかいない…。







「…これからも、隣にいてもらえませんか?」







「…はい。」












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