僕は桜に恋をした。

「じゃあ私この駅だから。」




「そっか、今日はありがとな。」




「うん。こちらこそ。」





「あ、あのさ…！」





言え。




言え。




好きって。






「なに？」




「…ううん、なんでもない。」




「うん。じゃあね。」





「じゃあ。」






言えなかった。






いつか。





言えるかな。