僕は桜に恋をした。
僕はその後、何もいうことができなかった。





そして僕は上司の元へ行った。





『すみません、休みを取らしてもらってもいいですか?明日から数日間。』




僕の真っ赤に腫れた目を見て何か勘付いたようだった。





『…わかった。お前の患者は俺がみる。』





『ありがとうございます…。』





『ちゃんと、休んでこい。』



上司は、そう少し小さな声で言った。





僕は笑顔で答えた。




『はい。』




上司は僕の顔を見て、少し微笑んだ。






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