これを恋と告うのなら。
Ⅱ. 先輩
それから2ヶ月。
私は2年生になった。
今年は去年より天候が優れているということもあり、桜があちこちで満開に咲いている。
特別花が好きなわけではないが、風でひらひらと舞い落ちる桜を純粋に綺麗だと思った。
「瑠羽!おはよ!」
「未佳、おはよ」
「今年も同じクラスやな!」
「残念」
「残念?!なんでや嬉しいやろ!」
私の学校は、クラス替えがない高校。
つまり、3年間未佳と同じクラスだということだ。
クラス替えして違う人と仲良くなれるのも楽しそうだけど、3年間同じっていうのもある意味楽しそう。
微笑みながら空を見上げると、ザァーッと、少し冷たい風が頬をなぞった。
────────────
──────
「なぁ瑠羽」
「なに未佳」
「未佳達、大丈夫かな」
「今さら。だいじょぶでしょ」
入学式を終えた校内は、部活勧誘の生徒で溢れている。
学校が大きいのもあり、たくさんの部活がある中で、幽霊部のような異名をもたされそうな部活。
それにもちろん放送部も入っていると思う。
「することないし、入ってこない方が気は楽じゃない?」
「んーまぁそうか、ならいっか!」
現に放送部員は私と未佳の2人。
他に誰もいないため、秘密基地みたいな感覚で部室を好き放題使っている。
一方、未佳はサッカー部のマネージャーでもあるので、ちょこちょこ顔をだしにいっている。そのときは、私は服を買いに行ったり家でのんびりしたり、他の友達と遊んだりと、高校生活を満喫している。
「よし、じゃぁ明日動画撮りに行こな!」
「あ、そうだった。忘れてたわ」
「もーダメやろ!謙成先輩見れるんやで!」
「うん、見れるみれる」
「・・・難しい」
「え?」
未佳がボソッと呟いた言葉を知らないまま、私は明日を迎える。
私は2年生になった。
今年は去年より天候が優れているということもあり、桜があちこちで満開に咲いている。
特別花が好きなわけではないが、風でひらひらと舞い落ちる桜を純粋に綺麗だと思った。
「瑠羽!おはよ!」
「未佳、おはよ」
「今年も同じクラスやな!」
「残念」
「残念?!なんでや嬉しいやろ!」
私の学校は、クラス替えがない高校。
つまり、3年間未佳と同じクラスだということだ。
クラス替えして違う人と仲良くなれるのも楽しそうだけど、3年間同じっていうのもある意味楽しそう。
微笑みながら空を見上げると、ザァーッと、少し冷たい風が頬をなぞった。
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「なぁ瑠羽」
「なに未佳」
「未佳達、大丈夫かな」
「今さら。だいじょぶでしょ」
入学式を終えた校内は、部活勧誘の生徒で溢れている。
学校が大きいのもあり、たくさんの部活がある中で、幽霊部のような異名をもたされそうな部活。
それにもちろん放送部も入っていると思う。
「することないし、入ってこない方が気は楽じゃない?」
「んーまぁそうか、ならいっか!」
現に放送部員は私と未佳の2人。
他に誰もいないため、秘密基地みたいな感覚で部室を好き放題使っている。
一方、未佳はサッカー部のマネージャーでもあるので、ちょこちょこ顔をだしにいっている。そのときは、私は服を買いに行ったり家でのんびりしたり、他の友達と遊んだりと、高校生活を満喫している。
「よし、じゃぁ明日動画撮りに行こな!」
「あ、そうだった。忘れてたわ」
「もーダメやろ!謙成先輩見れるんやで!」
「うん、見れるみれる」
「・・・難しい」
「え?」
未佳がボソッと呟いた言葉を知らないまま、私は明日を迎える。