涙空
出会い
「起立。礼。」
窓ガラスの向こう。今日は快晴だ。
新しい制服に身を包み新しい生活へ希望を抱いていた。
岡崎 雪 、13歳。中学生になりました。
「みなさんご入学おめでとうございます。桜満開の…」
やっぱり校長の話長いなぁ。眠たくなってきちゃうわお尻が痛いわ。
「はぁ。」
入学式は早く終わらないかと適当に校長の話を流していた。
「バシッ」
背中に痛みが走る。
「えっ?」
思わず声を漏らしてしまう私。
「ため息ばっかしてると幸せ飛んでっちまうぞ」
彼の名は田島 綾人。私の彼氏だ。
告白はたった1通のメール
「好きだよ。雪。付き合って下さい。」
私も綾人の事が好きだったから当然OKをして付き合うことになった。
「余計なお世話ですぅー。フフッ。」
私は意味深な笑いをこぼして言った。
「おい、なんだよ」
あ、少し不機嫌?
「なんでもなーいっ」
私は笑いをこらえ前を向いた。
この時は毎日メールもして幸せに溢れて充実していた。
すれ違い始めるまでは。
会話をしているうちに校長の話も終わり各教室に帰ることになった。綾人とは違うクラス。一学年80人という少ない数なのでクラスも2クラス。
50%の確率だからなれると思っていたのに…神様はいじわるだ。
「バイバイーッ」
私は笑って言った。
「おうっ」
綾人はニカっとして言った。
私達は挨拶を交わして教室へ戻った。
「おっ隣お前かよー」
席につくと隣からハスキーな声が聞こえた。修哉だ。
「私ですけど」
呆れた口調で答える私
「よろしくなっ!」
呆れられてることに気づいてないな。うん。
「はいよーっ」
こいつは隣の席の上岡修哉。
元気いっぱいの野球馬鹿。耳がでかいためみんなからは猿と呼ばれている。
「そいや綾人とはラブラブですかっ?」
修哉はニヤニヤしながら肩をとんとんして聞いてきた。
この中学では同じ小学校の子が多く同じだった子達は綾人と私が付き合ってることを知っている。
「別にー?」
とんとんされている手を払い除け無関心にそう答えた。
「そんなこと言っちゃってぇー」
修哉はまたニヤニヤして私をからかおうとしてきた。めんどくさいので無視しよ。
「ゆーきっ!」
後ろから抱きついてきたのは西川柚香。
頭も良くて、優しくて、女の子らしさ全開の女の子だ。
「ゆーずかっ!」
修哉の事はほっといて柚香の方に行く私。
「そう言えば今週の日曜どうする?」
興奮気味に訪ねてくる柚香はやっぱ可愛い。
「うーん。久しぶりにあれ、行っちゃいますか!」
「やった!行っちゃいましょ!」
あれとは大きいショッピングモールの事。今どきの女子中学生ではペアルックなどを求め週末に賑わうところだ。最初はお金を気にしてても買い物スイッチONになると気にするのを忘れているのがいつもの落ち。それは年頃の女の子にとってしょうがないことなのだ。
「えっなになにー?俺も行きてぇー!」
修哉は私たちとの遊びについて行きたいようだ。
「別にいいけどもう一人誘っといてよー」
流石に男一人ではあれなので男女2名ずつで遊びに行くことになった。
これがすれ違いの始まりとは知らずに。
窓ガラスの向こう。今日は快晴だ。
新しい制服に身を包み新しい生活へ希望を抱いていた。
岡崎 雪 、13歳。中学生になりました。
「みなさんご入学おめでとうございます。桜満開の…」
やっぱり校長の話長いなぁ。眠たくなってきちゃうわお尻が痛いわ。
「はぁ。」
入学式は早く終わらないかと適当に校長の話を流していた。
「バシッ」
背中に痛みが走る。
「えっ?」
思わず声を漏らしてしまう私。
「ため息ばっかしてると幸せ飛んでっちまうぞ」
彼の名は田島 綾人。私の彼氏だ。
告白はたった1通のメール
「好きだよ。雪。付き合って下さい。」
私も綾人の事が好きだったから当然OKをして付き合うことになった。
「余計なお世話ですぅー。フフッ。」
私は意味深な笑いをこぼして言った。
「おい、なんだよ」
あ、少し不機嫌?
「なんでもなーいっ」
私は笑いをこらえ前を向いた。
この時は毎日メールもして幸せに溢れて充実していた。
すれ違い始めるまでは。
会話をしているうちに校長の話も終わり各教室に帰ることになった。綾人とは違うクラス。一学年80人という少ない数なのでクラスも2クラス。
50%の確率だからなれると思っていたのに…神様はいじわるだ。
「バイバイーッ」
私は笑って言った。
「おうっ」
綾人はニカっとして言った。
私達は挨拶を交わして教室へ戻った。
「おっ隣お前かよー」
席につくと隣からハスキーな声が聞こえた。修哉だ。
「私ですけど」
呆れた口調で答える私
「よろしくなっ!」
呆れられてることに気づいてないな。うん。
「はいよーっ」
こいつは隣の席の上岡修哉。
元気いっぱいの野球馬鹿。耳がでかいためみんなからは猿と呼ばれている。
「そいや綾人とはラブラブですかっ?」
修哉はニヤニヤしながら肩をとんとんして聞いてきた。
この中学では同じ小学校の子が多く同じだった子達は綾人と私が付き合ってることを知っている。
「別にー?」
とんとんされている手を払い除け無関心にそう答えた。
「そんなこと言っちゃってぇー」
修哉はまたニヤニヤして私をからかおうとしてきた。めんどくさいので無視しよ。
「ゆーきっ!」
後ろから抱きついてきたのは西川柚香。
頭も良くて、優しくて、女の子らしさ全開の女の子だ。
「ゆーずかっ!」
修哉の事はほっといて柚香の方に行く私。
「そう言えば今週の日曜どうする?」
興奮気味に訪ねてくる柚香はやっぱ可愛い。
「うーん。久しぶりにあれ、行っちゃいますか!」
「やった!行っちゃいましょ!」
あれとは大きいショッピングモールの事。今どきの女子中学生ではペアルックなどを求め週末に賑わうところだ。最初はお金を気にしてても買い物スイッチONになると気にするのを忘れているのがいつもの落ち。それは年頃の女の子にとってしょうがないことなのだ。
「えっなになにー?俺も行きてぇー!」
修哉は私たちとの遊びについて行きたいようだ。
「別にいいけどもう一人誘っといてよー」
流石に男一人ではあれなので男女2名ずつで遊びに行くことになった。
これがすれ違いの始まりとは知らずに。