イチゴ恋
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「春、おはよ。あのさ、祥平知らない?」
月曜日の朝。
毎朝一緒に登校していた祥平が今朝は来なかった。
ずいぶん待ったからもうすでに急がなきゃ遅刻するレベルなんだけど…
「もうとっくに出たわ。ていうか、もういい加減祥ちゃんに付きまとわんで」
ガチャンとドアを閉める音と、ガチャとロックをかける音から、春の不機嫌さが伝わってくる。
はは、相変わらず嫌われてんな私。
…仕方ないか。
「…つーか、」
祥平のバカヤロー!
一人で行くときは言うって約束だったじゃん。
今まで一回もこんなことなかったのに。
私のせいかな
告白の返事、あれやっぱちゃんとすべきなのかな。