イチゴ恋
「ちょ、違うから!祐介くん!」
「わかってるよ」
今度は私の隣を一緒に歩く。
何年一緒にいても、やっぱり祐介くんは難しい。…掴めない、祥平みたいに。
ていうか、祥平が掴みやすすぎるだけ?
「私、祐介くんみたいに暇だからやるんじゃないからね!」
「なんの話?」
「雑・草・抜き!あの3年生って、祐介くんでしょ?」
「…いや、違うけど」
「ええ!」
祐介くんじゃないって、そしたら他に誰が…
いやでもみんな受験生だし?祐介くんだってそうだけど…
「や、ウソ」
「…はい?え、じゃあやっぱ祐介くんじゃん!」