《短編》*さよなら、また明日*
いつもと変わらず高校に行き、コンビニに寄って家に帰る。
友達もいる。けど、そんなに深い仲の友達はいない。
小さい頃に両親は交通事故で亡くなり、御葬式が終わると取り敢えず…と、施設で住むことになった。
それから、すぐに里親は決まり、僕は里親の家で暮らすことになった。
その成り立ちからか、寂しさなんて感じなくなった。
それに、いまは一人暮らしだ。
やっと肩の荷が落ちる。そう思えば、天国のような暮らしだ。
と、僕の今までのことを教えるとこうなる。
因みに名は、蜂谷 真琴。
里親の苗字は秋山だ。とここでわかるだろう。
僕は実の親の名前のままで生きている。
まあ、その理由は想像に任せるとしよう。
あんまり、深入りをされるのは好まない。