《短編》*さよなら、また明日*
「え、あたし殴られるんでしょ?!やだよ!」
『それ以外、キミの未来はないよ』
「なにそれ?!どーいうこと?!」
キミといて、楽しくない日なんかこの先ない。
キミがいるから、雰囲気は明るく感じる。
突然現れて、得体の知れないヤツなのにさ、どうしてこんなに僕の中に入ってくるんだろう。
結局、こうやってキミといたいって思ってしまうのに…。
キミは、もう死んでるはずなのに。
僕は、生きてて…キミとは、離れないといけないのに……
僕は、キミと…。
『……キミは、行くの?』
「ーーっ!」
分かりやすく跳ねる肩も、いまは愛おしくてたまらない。
こんなのおかしい…
そう思っているはずなのに、ね。
「あたしは……」
どこにも、行って欲しくないよ……。