《短編》*さよなら、また明日*
幸せな笑顔が絶えることなく、明るい…あの家族に。
戻ってよ……あたしは、戻って、また、ふたりと……家族3人そろって出掛けたりしたい……
こんなの願ったらだめなの…?
あたしは、戻りたいだけなのに…戻れないんだね。
ただ、愛されたかっただけなのに。
愛を求めて…裏切られて…あたしの人生って散々だね…笑っちゃうくらい…。
だから、あたしはまた違う世界でその愛を求めようと思った。
その世界で出逢ったのは、真琴くんだよ?
真琴くんは、最初から最後までクールな高校生だったね?
でも、あたしはクールな真琴くんが大好きだったー。
クールなのに、、、あたしの話をあしらったりとするくせに、優しくて…
その度に、嬉しくて…愛されるってこういう事なんだろうなあ…って思っちゃった。
だから、真琴くんにはあたし、すごく感謝しています。
優しくしてくれて、心配してくれて、幽霊を信じないのにあたしを信じようとしてくれて……。
たくさん、もらっちゃった。
あたしには、何も返すことはできないとわかってるのに…
見返りなんか求めずに、優しくしてくれる…楽しそうにしてくれる真琴くんが大好きだ。
大好きで大好きで…