《短編》*さよなら、また明日*

幸せな笑顔が絶えることなく、明るい…あの家族に。


戻ってよ……あたしは、戻って、また、ふたりと……家族3人そろって出掛けたりしたい……



こんなの願ったらだめなの…?



あたしは、戻りたいだけなのに…戻れないんだね。


ただ、愛されたかっただけなのに。
愛を求めて…裏切られて…あたしの人生って散々だね…笑っちゃうくらい…。




だから、あたしはまた違う世界でその愛を求めようと思った。


その世界で出逢ったのは、真琴くんだよ?


真琴くんは、最初から最後までクールな高校生だったね?


でも、あたしはクールな真琴くんが大好きだったー。


クールなのに、、、あたしの話をあしらったりとするくせに、優しくて…


その度に、嬉しくて…愛されるってこういう事なんだろうなあ…って思っちゃった。


だから、真琴くんにはあたし、すごく感謝しています。


優しくしてくれて、心配してくれて、幽霊を信じないのにあたしを信じようとしてくれて……。


たくさん、もらっちゃった。


あたしには、何も返すことはできないとわかってるのに…


見返りなんか求めずに、優しくしてくれる…楽しそうにしてくれる真琴くんが大好きだ。

大好きで大好きで…
< 39 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop