《短編》*さよなら、また明日*
『こう、かいしてる…なんて』
どうして、こんなにも涙が止まらないの?
どうして、真琴くんの顔が頭から消えないの?
どうして……
ーわかってる。
ほんとは、わかってる。
だから、さっきの言葉は告白でもあった。
あたしの最初で最後の告白…。
届くはずのない、想い。
でも、最後に真琴くんの笑顔が見れたことはなによりも嬉しいことだ。
だから…今更、後悔してるなんて
真琴くんから離れる、ということに後悔してるなんて…。
自分で決めたことなのに…。
あたしは結局ずっと、後悔ばかりしている。
自分を殺してしまったこと、大きな罪を背負っていくことには、後悔しかない。
でも、あの世界から出てこられたのは、後悔してない。
寧ろ、そのおかげで真琴くんに出逢えたから決めれた事に満足している。
ーそうだよ…そう、
真琴くんに逢えたのは奇跡なんだよ…?
その奇跡を感じれたことでもう、いいじゃない。
もう、、、十分、あたしは幸せだよ…。
だから、ありがとう。ありがとう、真琴くん。
楽しくて仕方ない1日や、涙でいっぱいな1日…たくさんの1日をくれてありがとうー。