《短編》*さよなら、また明日*
真琴くん……あたしと出逢ってくれてありがとうー。
あたしの友達になってくれて、ありがとうー。
あたしにたくさんのモノをくれて、ありがとうー。
『さよなら、大好きでした。真琴くん』
大好きだったよー。
こんなの直接言え!って真琴くんは怒って言うだろうけど、あたしはけじめをつけたいから。
直接じゃなくて、キミに聞こえなくてもいいから……ちゃんと、正直な想いを伝えて、この世界から去る。
それが一番、あたしには合ってる別れだと思うから。
いつか、好きって言えるのかな。
言いたいな。いつか、キミに。
もう、その姿じゃないキミでもいいから。
ねえ、生まれ変わりっていうの知ってる?
あたしは、生まれ変わってキミに逢いたい。
家族とかは、やだ。
キミとは、やっぱり恋人同士になりたいもん。