彼女になってもいいですか
だからいつも、
熱心に勉強してる七瀬くんを見てる。
すると、不意に振り返って、後ろの席の男子とニコニコしながら話はじめた。
果たして、こんなにも笑顔が似合う人は、この人以外にいるのだろうか…。
と毎日考える。
朝読書の時間は、先生も眠そうで
クラスの大半の男子はアホっ面をかきながら眠っている。
私も本当は眠いんだろうけど、七瀬くんを見てるとどうも寝る気が起きないのだ。
はぁ、幸せ、、。
今だけは誰にも邪魔されたくないなぁ…。
「佐中~」
思った通りのタイミング。
いつも私の幸せな時間を邪魔するこの人は、担任の吉本秀太(よしもと しゅうた)先生。
25歳の若い先生で、
見た目も意外とイケてる吉本先生は、学校でファンクラブができるほど人気者だ。
私は、そんなに好きじゃないけど。笑
「はーい、なんですかー?」
あくびをしながら面倒くさそうに答える私に、先生はいつも通りの笑顔でこう言った。
「追追試のお知らせでーす。」
なんだこの人は…。
唯一の楽しみである七瀬くんタイムを邪魔して、おまけに追追試のお知らせまでしてくるのか…。
ってか!
そんなニコニコして言うことじゃないでしょ!
「はいはいはいはい。いつものね。」
と、適当な返事をすると、先生はいきなり険しい顔をして私を見た。
「今回は、赤点ナシだからな?」
え、赤点ナシとか考えられないんですけど…。
「赤点ナシは、キツいっす、先生…」
「いや、できる!頑張るんだ、佐中!」
「あ、はい!佐中頑張ります!」
「よっしゃ、いけ!佐中!」
時々、こんな風に私と先生で漫才が始まる。
クラスのみんなは、夫婦漫才みたいだ、って笑うけど、勝手に夫婦にしないでください!
って思う。笑
だって、今私が本当に夫婦になりたい人は一人しかいないんだから。
熱心に勉強してる七瀬くんを見てる。
すると、不意に振り返って、後ろの席の男子とニコニコしながら話はじめた。
果たして、こんなにも笑顔が似合う人は、この人以外にいるのだろうか…。
と毎日考える。
朝読書の時間は、先生も眠そうで
クラスの大半の男子はアホっ面をかきながら眠っている。
私も本当は眠いんだろうけど、七瀬くんを見てるとどうも寝る気が起きないのだ。
はぁ、幸せ、、。
今だけは誰にも邪魔されたくないなぁ…。
「佐中~」
思った通りのタイミング。
いつも私の幸せな時間を邪魔するこの人は、担任の吉本秀太(よしもと しゅうた)先生。
25歳の若い先生で、
見た目も意外とイケてる吉本先生は、学校でファンクラブができるほど人気者だ。
私は、そんなに好きじゃないけど。笑
「はーい、なんですかー?」
あくびをしながら面倒くさそうに答える私に、先生はいつも通りの笑顔でこう言った。
「追追試のお知らせでーす。」
なんだこの人は…。
唯一の楽しみである七瀬くんタイムを邪魔して、おまけに追追試のお知らせまでしてくるのか…。
ってか!
そんなニコニコして言うことじゃないでしょ!
「はいはいはいはい。いつものね。」
と、適当な返事をすると、先生はいきなり険しい顔をして私を見た。
「今回は、赤点ナシだからな?」
え、赤点ナシとか考えられないんですけど…。
「赤点ナシは、キツいっす、先生…」
「いや、できる!頑張るんだ、佐中!」
「あ、はい!佐中頑張ります!」
「よっしゃ、いけ!佐中!」
時々、こんな風に私と先生で漫才が始まる。
クラスのみんなは、夫婦漫才みたいだ、って笑うけど、勝手に夫婦にしないでください!
って思う。笑
だって、今私が本当に夫婦になりたい人は一人しかいないんだから。