『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
何故ベランダ?
うちのベランダからは
殺風景な景色しか見えない筈。
強いて言うなら構想マンションが並んでいるくらいで、曇っていて星も見えない。
疑問に思いながらも、コーヒーを2つ準備してベランダに簡易な椅子を2つ並べた。
そこへ2人で腰を下ろし、
コーヒーに口をつける。
すると隣からボソッと楽しそうな声がした。
「うんっ。此処からなら見えるね。記憶力と視力はかなりいい方だから任せてよ!」
「記憶力と視力、、ですか?」
口角を上げる東に、顔を傾げる。
「まぁ、きっと上手く行くから、、、俺に付き合ってよ。」