『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「、、、はい。」

自身満々な東に、小さく頷く。


少し談笑しながら、二杯目のコーヒーを飲み終わる頃急に東が立ち上がった。



「よしっ!じゃあ、行こう。」

そう言って美鈴の手を取り、外へ出て行く。


「え?、、、え?!今からですか?!一体何処に行かれるんですか、、、?!」

「早く早くっ!間に合わないよ?」


大股で歩く東に手を引かれ、転びそうになりなごらも必死について行く。

すると急に足を止め、振り向く。



「自分の性格を恨むよ。きっと後悔すると思う。今日この日を、、、。」

困ったように切なく微笑む東に、胸を締め付けられる。
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