『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
合鍵を持ってアパートに現れた自分に、戸惑いはあったものの結局いつものように優しく受け入れてくれた。
そんな美鈴の優しさ漬け込んで、徐々に前のような幼馴染の関係に戻っていった。
美鈴がいるだけで仕事も上手くいった。
精神的にも安定して、
気持ちも穏やかでいられた。
そんな風に思うのは、勿論自分だけじゃなくて美鈴に好意を寄せるものも多くて、幼馴染なのに誰かのモノになるのが許せなかった。
そうしている間にお互い30も過ぎた。
そして、、、父親が動いた。
美鈴の相手を知っている事もあって、ようやく諦める時が来た筈だった。
それなのに、このザマだ。