『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
横たわる美鈴をみて、深い溜息をはいた。
そして美鈴の幸せを壊した。
何処かでホッとして、、、のしかかる罪悪感。
あの柔らかい肌に他の男が触れたなんて想像しただけで、気が狂いそうだった。
分かっていたが、最中でもいつものように兄のように名前を呼ばれ口を塞いで
傷つけて、ボロボロにして怪我までさせた。
あの悲鳴にも似た声も、ゾクゾクして
自分の底なしの体力にも恐怖を感じた。
これから自分が向かう先が見えない。
近くにいれば傷つけるだろうし、離れればきっと自分でいられない。