『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
髪をタオルドライしていると、玄関に鍵が差し込まれ、ガチャっとドアが開いた。
「お疲れ様、いお兄。本当に早かったんだねぇ〜?もうご飯出来てるよっ。」
無防備に部屋着で髪を拭きながら、玄関に近づく美鈴を見てため息をつく。
「髪、、、まだ濡れてる。ちゃんと乾かしてから出てこいよ、、、鈴。」
少し呆れ顔の伊織に、心配したがタオルを取られ乱暴に髪を拭かれた。
「あとはドライヤーで乾かしてから来い。リビングで勝手に寛いでるから。」
「うんっ。髪は細いからすぐに乾くよ。ちょっと待っててね?」
急いでドライヤーを髪に当て、髪がふわふわと揺れる。