『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
ドアを開けて、立っていたのは父親。
「おはよう、伊織。なぜ私が此処にいるか見当はついていると思うけど、、、説明してもらってもいいか?」
笑顔で微笑む。
それでも家族だから分かる。
これはかなり怒っていると。
「東社長から連絡でもあった?」
「あったよ。美鈴ちゃんとは、なかったことにして欲しいってね?上手くいっていたようだったけど、、、、お前が原因か?」
黙り込んで目を閉じた。
「、、、、、あぁ。」
溜息をついて、伊織を見つめる。
「お前は何がしたい?嘉川商事の娘さんはどうするつもりだ?」