『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「、、、どうにかする。あの女も、、鈴も。」
「伊織。当人同士の問題だから、口を出すつもりはないよ。ただ、、、会社の信頼に影響するようなら話は別だ。お前は、この会社の社員の生活を守る義務がある。それだけは、、、頭に入れて置きなさい。」
そういって社長室を出ていった。
守る義務、、、か。
今は美鈴の事が頭を離れない。
目は覚めただろうか、、、。
あんな自分の姿を見て、今頃また泣いているかもしれない。
そして一生許して貰えないだろう。
椅子に腰掛けても、一向に仕事に手をつける事ができず頭を抱えるのだった。