『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
初めて本音を言い合う時
ふわふわとした感覚がして目が覚めた。
大きいふかふかのベットの上にいることに気づき、昨日の事は夢じゃなかったんだと分かった。
広い部屋にはこのベットだけ。
殺風景な景色が広がり、思わず笑った。
伊織らしいなと思った。
時計を探すが見当たらない。
カーテンの隙間から見える明るさだと夜ではない筈だ。
体を起こそうとするが、動かない。
ようやく少し寝返りを打つと、何も身につけていない自分の身体がチラッと見えた。
美鈴は唖然とした。
恐る恐る布団をめくると身体中に歯型と鬱血した痕が広がり、思わず声を上げた。