『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「それなら光輝君にあげようかな。たしかワイン好きって言ってたし。」


美鈴の何気なく言った言葉に、伊織は眉間にしわを寄せた。


「光輝って今日の食堂の、、、?」


「、、、へ?そうだよ〜?」


低い声に少しびっくりする。


「、、、、、、、、やっぱり飲む。鈴もワイン飲めるだろ?一緒に。」

「うんっ。飲も〜〜。」


久しぶりの伊織との晩酌に嬉しくなった。



外で2人で飲むことはあっても、何故か家で2人きりの晩酌はした事がない。
必ず2人の他に誰かいる時じゃないと飲みたがらない。
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