『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
理由はわからないが、
誘っても伊織が嫌がるのだ。
そんなに酒癖が悪い訳じゃないだけに、謎だ。
美鈴は急いでワイングラスを持ち、リビングに戻ってきた。
嬉しそうに鼻唄を歌う美鈴の姿をみて、優しい顔をした。
「ふふっ、いお兄と2人で宅飲み初めてだね〜?はいっ、はんぱーいっ。」
「、、、そうだな。乾杯。」
チーズを摘みながら2人でテレビを見る。
ちらっと伊織の姿を盗み見る。
仕事場と雰囲気が違い、
優しいオーラを纏っている。
勿論、仕事場でも自分には優しい。
でもそれは、妹のような存在だから、、、。