『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


美鈴を優しく抱き上げ、
寝室のドアを片手で開ける。



「、、、軽。」

シングルベットにゆっくり下ろす。

そして布団を掛けてやる。


体の向きを変えドアの方に向かおうとすると、ぐっと服を掴まれた。

後ろを向くと、小さな美鈴の手がシャツをぎゅっと掴んでいた。




「、、、勘弁してくれ。襲わたいのか?」


顔を歪め、深いため息を吐いた。

掴まれたシャツから手を引き離し、布団の中に入れた。




そして足早に寝室を後にした。
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