『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
これまたかなりのイケメンで、三兄弟はどちらに似ても美男美女だ。
還暦を気に、社長から退き二軒隣の大豪邸で夫婦仲睦まじく過ごしている。
美鈴は、昔からとても可愛がって貰っている。
最後に会ったのはいつだったか、覚えてない。
「美鈴〜おかえり。去年の正月ぶり?」
相変わらず、サバサバとした美鈴の母親がリビングに顔を出す。
「お母さん、ただいま。元気かなって顔見に来たよ。お父さんは?」
「心配いらないわよ。詩織もようやく落ち着いて最近はしょっちゅうお茶してるわよ。辰巳は買い物行ってるの。ご飯食べていく?」
「うん、折角だから食べて行ってもいいかな?お父さんの手料理も恋しいから。」