『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「辰巳も喜ぶわよ。なんたって一人娘だもの。溺愛加減も半端ないから。」
それを聞いて苦笑いをする。
すると玄関の開く音がした。
「美鈴、来てたのかい?お帰り。」
「ただいま、お父さん。」
ぽわんと微笑みあう2人。
それをお茶していた2人が声を揃える。
「「本当そっくり。」」
「まさに生き写しだよっ、、!」
「辰巳君の女バージョンって感じだね〜?本当可愛いっ。」
会うたびにそんなことをいう詩織に、笑いながら辰巳が声を掛ける。