『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「うーん、、、。どうだろうね。もしくは心に決めた相手がいるとか?ほら、あいつの子だよ?ありえるでしょ?」
落ち込んでいた美鈴に、料理をしながら辰巳が声を掛ける。
「ねぇ?詩織ちゃん。」
黙り込んでいた詩織に話を振る。
「、、、うん。確証はないけど、、、私もそう思うよ?」
下を向いていた美鈴が顔を上げる。
「え?決めた、、、相手、、、?」
一気にモヤモヤした感情が流れ込んで来て、美鈴は眉を下げた。
「そうなの?私はさっぱり。まだ、神崎君の方が分かりやすかったけど。」
優子は、話についていけず首を傾げる。