『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「伊織は、、、行かないのか?」
また黙々と食事を始める伊織に暁人は尋ねる。
「鈴が決めた事なら仕方ない。あぁ見えて頑固だから1度決めた事は、覆さないだろうし。」
ポツリポツリと呟く。
「へぇ〜、、、。意外と冷静だね。その余裕、2人で並んでる姿を見てもどうなんだろうね?」
やけに楽しそうな暁人の声に苛立ちを感じ、食事を終えると立ち上がった。
「、、、もう、戻る。」
そう行って暁人を残し、
伊織は会社へと戻って行った。
そんな後ろ姿をため息をつきながら見ていた。