『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
いつになく真剣な顔の雅人に少し驚きながらも、答える。
「うん?そうだよ〜。おじさんがねっ、、凄く素敵な人だって言ってたし、、、私ももう若くないし?お父さんもお母さんも何も言わないけど、早く結婚して欲しいって思ってると思うから、、、だからねっ、、!」
「それは、、、結婚できれば誰でもいいって事、、、?」
低い声を出す雅人に、少し恐怖を感じる。
「誰でもいいってわけじゃないよ?でも、、、私モテないし、折角相手の方が気に入ってくれてるなら、、、ありがたいなって。」
眉を下げ、困ったように笑う美鈴。
それを見て、テーブルに強めに手をついた。
「じゃあ、俺でもいいよね?」