『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「ほ、ほらっ!男の人は好きじゃなくても、そういう事出来るっていうじゃないですか、、?東さんもそうだったりしますか?」


普段おっとりとした口調の美鈴が、早口で東に問いかける。


「そうだね。昔はそうだったかな。でももう若くないし、、、今はないな。」


「そうですよね、、、、。」


それを聞いて、しょんぼりと下を向いた。


「凄く、、、意味深な発言だね?もしかしてそういう経験でもあるのかな。30も過ぎれば、そう言った事、、、1つや2つはあるものだよ。まぁ、、、分かってても焼けるね?」


すっと手が伸びてきて、美鈴の髪に触れた。


そしてゆっくりと顔が近づいてくる。


「キス、、してもいいかな?」
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