『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「俺も、、、、相手探すから、お前も早く次行けよ。本気出せばすぐに見つかるだろ。」
そういって、
伊織はまた無表情な顔に戻ってしまった。
拳に力をいれ立ち尽くす雅人を無視して、伊織は資料をトントンと揃え席を立った。
そして雅人の横を通り過ぎ、社長室を出ていった。
「なんだよっ、、、!次ってどういうことだよっ、、。無理だろ、、兄さんは、、。」
1人社長室に残された雅人の叫びは、虚しく部屋に響いた。