『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


うどんを啜っていると、ザワザワと食堂が騒がしくなった。


もしやと顔を上げると、入り口に伊織の姿が。

一瞬目が合ったが、何故かそらされ空いている席に座った。


「、、、え?」


声を掛けられなかった驚きと、逸らされた衝撃で開いた口が塞がらない。


それを見て、伊織を狙うハンター達がいっせいに一斉に伊織の近くの席を争うように座る。


「社長ぉ〜、珍しく社食ですかぁ〜〜?」

「ご一緒してもいいですか?」



「、、、あぁ。」

相変わらず、表情は冷たいが伊織が隣の席を許すなんて信じられない事が起こり食堂は軽くパニックだ。

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