『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「お前には関係ないだろ。やっと相手探す気になった兄をもっと喜べよ。」


「セフレ相手を探してる兄を?ばっかじゃない!?!?いい大人が腹いせ?、、、聞いたよ?美鈴姉ちゃん、、結婚を前提に付き合ってる相手が出来たんでしょ。お父さんが紹介したとか、、、。それでそんなヤケになってるんでしょ。ほんっと分かりやすっ、、、!」


大声を出す美織にうんざりした表情をした。


「、、、別にそうじゃない。鈴は妹みたいなもんだろ。」


「実の妹はあんなに優しくして貰った記憶ないけど?、、じゃあ、真っ当に探しなよ。私は大好きな美織姉ちゃんが幸せになるなら相手は誰でもいいんだけど。」


睨みつけられて、何をそんなに怒っているのか全く伊織には理解出来ない。


「美鈴姉ちゃんしか駄目な癖に。さっき女押し倒してた顔だって眉1つ動かしてなかった。お兄ちゃんには無理だよ。虚しいだけでしょ、、、お互い。」


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