『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
しんと静まり返った家の中。
2人は顔を合わせた。
「おかしいね。買い物かな?」
するとバタバタと焦った辰巳が玄関に走りこんで来た。
「あぁ、おかえり2人とも。伊織君、卒業おめでとう。こんなめでたい日に申し訳ないんだけど、、、、優子のお父さんが事故にあって、今から病院に行く事になったんだっ、、、!」
いつも穏やかな辰巳の慌てように美鈴も顔が青ざめる。
「え?!お祖父ちゃんが?!?!」
「優子は先に病院に行ってる。凄い動揺してたから様子を見てくるよ。美鈴も心配だろうけど、今日は家で待っていて?何かあった時は直ぐに連絡するから。、、、いいね?」
残るように言われ、慌てて首を横に振る。