幸せを探して
プロローグ
私はあの時、数多い選択の中で、1番選んではいけないものを選んでしまった。


1番辛くて、悲しい選択。



沢山泣いた。


沢山悔やんだ。


沢山沢山苦しみ、辛かった。



それが自分で選んだことだと理解していても、逃げ出したくなるほど後悔した。



全て夢だ、と何度思ったことか。


それでも何も変わらない。


後ろを向いたって、何も変わらない。



そんな事は知っている。


だけど、私は何も変われない。



いつも自分に問い続けている。


『何故私は生かされたんだろう?』


『なぜ私を助けてくれたのだろう?』


いつも答えは出ないまま。



誰か……助けて……
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