幸せを探して
そして、左ページに『12月10日(木)』と書かれているページを見つけた。
「ここだ…!」
私は美花が書いた、最後の日記に目を通す。
何度読んでも飽きなかった。
目を通せば通すほど、“2人で1つ”という言葉の意味が気になる。
前のページにも、同じ言葉が書かれていた。
何故、分かったようなふりをしていたのだろう。
それに、幸せも何か未だによく分かっていない。
(お父さんとの課題、答えられないな…)
私は苦笑しながら日記を閉じ、机に置く。
そして、美花の机の上に置かれているスノードームを手に取った。
軽く振り、雪が舞うのを眺める。
「美花…」
(今日は、ニゲラの花を枕元に置いて寝てみようかな)
斎藤君の優しさに、今気がついた。
そして、寝る時間になった。
流美とお母さんは隣の部屋で眠りについている。
私は、ニゲラの花束を枕元に置き、自分も仰向けになった。
(もしも、美花に会えるのなら)
私は、ニゲラの花にそっと触れる。
(会わせて下さい)
斎藤君の優しさに、甘えるように。
沢山、言いたい事があるから。
(言わせて下さい)
駄目なら、それで良いから。
私は目を瞑り、瞬く間に夢の世界へと吸い込まれて行った。
「ここだ…!」
私は美花が書いた、最後の日記に目を通す。
何度読んでも飽きなかった。
目を通せば通すほど、“2人で1つ”という言葉の意味が気になる。
前のページにも、同じ言葉が書かれていた。
何故、分かったようなふりをしていたのだろう。
それに、幸せも何か未だによく分かっていない。
(お父さんとの課題、答えられないな…)
私は苦笑しながら日記を閉じ、机に置く。
そして、美花の机の上に置かれているスノードームを手に取った。
軽く振り、雪が舞うのを眺める。
「美花…」
(今日は、ニゲラの花を枕元に置いて寝てみようかな)
斎藤君の優しさに、今気がついた。
そして、寝る時間になった。
流美とお母さんは隣の部屋で眠りについている。
私は、ニゲラの花束を枕元に置き、自分も仰向けになった。
(もしも、美花に会えるのなら)
私は、ニゲラの花にそっと触れる。
(会わせて下さい)
斎藤君の優しさに、甘えるように。
沢山、言いたい事があるから。
(言わせて下さい)
駄目なら、それで良いから。
私は目を瞑り、瞬く間に夢の世界へと吸い込まれて行った。