幸せを探して
美花が死んでもなお、諦め切れないのは何故だろう。
もう終わった事なのに、2人とも生きている新たな世界を想像してしまうのは何故だろう。
1年前までは、楽しく笑って過ごしていたのに。
あれから1年が経ち、私は双子の妹とどう接していいのか分からなくなってしまった。
私達の中に、気まずい雰囲気が流れる。
喧嘩した時とはまた違う、話したい人が目の前にいるのに話しかけづらい、そんな雰囲気だ。
美花は苦笑いを浮かべ、私も曖昧に微笑む。
ただ、時計の針がチクタクと秒数を刻む音しか聞こえない。
(どうしよう?)
そう思った時。
「はいはい!しんみりしない!」
美花が突然手を叩き、その顔中いっぱいに花を咲かせた。
「せっかくなんだからさー、笑おうよ?」
美花はにこにこと笑う。
私は頷き、今日何度目かの質問をした。
「これって、夢だよね?」
よく考えてみれば、おかしいのだ。
美花のシャンプーの匂いが分かったり、手の温もりを感じられたり。
夢では、こんな事はありえないのだ。
感触は分からないはずだし、ましてや嗅覚など使い物にならないはずなのに。
私が質問した途端、美花は顔を強ばらせた。
けれど、それは一瞬の事。
もう終わった事なのに、2人とも生きている新たな世界を想像してしまうのは何故だろう。
1年前までは、楽しく笑って過ごしていたのに。
あれから1年が経ち、私は双子の妹とどう接していいのか分からなくなってしまった。
私達の中に、気まずい雰囲気が流れる。
喧嘩した時とはまた違う、話したい人が目の前にいるのに話しかけづらい、そんな雰囲気だ。
美花は苦笑いを浮かべ、私も曖昧に微笑む。
ただ、時計の針がチクタクと秒数を刻む音しか聞こえない。
(どうしよう?)
そう思った時。
「はいはい!しんみりしない!」
美花が突然手を叩き、その顔中いっぱいに花を咲かせた。
「せっかくなんだからさー、笑おうよ?」
美花はにこにこと笑う。
私は頷き、今日何度目かの質問をした。
「これって、夢だよね?」
よく考えてみれば、おかしいのだ。
美花のシャンプーの匂いが分かったり、手の温もりを感じられたり。
夢では、こんな事はありえないのだ。
感触は分からないはずだし、ましてや嗅覚など使い物にならないはずなのに。
私が質問した途端、美花は顔を強ばらせた。
けれど、それは一瞬の事。