幸せを探して
美花が居る今だからこそ、聞いておかなければいけない。
「美花、“2人で1つ”って何?」
ようやく聞けた。
ずっと1人で考え、答えが分からずに悩み続けた。
(こんな時に、美花が居てくれたら…)
そう、何度思ったか計り知れない。
けれど、今は美花が目の前に居る。
夢だろうとなんだろうと、これだけは忘れてはいけない。
後で、“幸せ”についても共に考えたいのだから。
お父さんからの課題も。
ようやく、答えられる。
美花は毛布に倒れ込んだ。
「え、意味知らなかったの?」
「うん、知らなかった」
美花は笑い声をあげる。
いつかのように。
「よく聞かない?『努力は必ず報われる』とか『一緒に居れば困難も乗り越えられる』とかさ」
そういうの全部まとめて綺麗事って言うんだけどね、と美花は笑う。
「そんな感じで、私も考えてみたの。それが、“2人で1つ”」
「…」
呆気なく終わった。
これ程までに意味が無い言葉を、美花は連呼していたというのか。
私があんぐりと口を開け固まっているのを見て、美花は慌てて言葉を付け足す。
「でもね、ちゃんと意味はあるんだよ!」
「…教えて」
まともな意味であることを願う。
「あのね…」
美花はゆっくりと言葉を選びながら話し始めた。
「美花、“2人で1つ”って何?」
ようやく聞けた。
ずっと1人で考え、答えが分からずに悩み続けた。
(こんな時に、美花が居てくれたら…)
そう、何度思ったか計り知れない。
けれど、今は美花が目の前に居る。
夢だろうとなんだろうと、これだけは忘れてはいけない。
後で、“幸せ”についても共に考えたいのだから。
お父さんからの課題も。
ようやく、答えられる。
美花は毛布に倒れ込んだ。
「え、意味知らなかったの?」
「うん、知らなかった」
美花は笑い声をあげる。
いつかのように。
「よく聞かない?『努力は必ず報われる』とか『一緒に居れば困難も乗り越えられる』とかさ」
そういうの全部まとめて綺麗事って言うんだけどね、と美花は笑う。
「そんな感じで、私も考えてみたの。それが、“2人で1つ”」
「…」
呆気なく終わった。
これ程までに意味が無い言葉を、美花は連呼していたというのか。
私があんぐりと口を開け固まっているのを見て、美花は慌てて言葉を付け足す。
「でもね、ちゃんと意味はあるんだよ!」
「…教えて」
まともな意味であることを願う。
「あのね…」
美花はゆっくりと言葉を選びながら話し始めた。