幸せを探して
そこで、私ははっと気がついた。
私が肉体を持ってこの世界にとどまれるのは、僅か2時間しかないことに。
2時間が経つと、私の体はどんどん薄くなり、やがて消えてしまう。
そして、また霊体となって美空の傍に居る事になる。
しかも、美空との会話で1時間以上経ってしまい、残された時間はたったの45分しかない。
私に肉体があるうちに。
やっておきたかった事を、終わらせないといけない。
(急げ急げ)
私は内心焦りながら、いそいそと自分の机に向かった。
椅子に座った私は、美空の机に置かれた交換日記を取り、パラパラと中身をめくった。
「書いて、ない…」
私は愕然と目を見開き、美空が書くはずの右ページに手を置いた。
私が最後に書いたページを境に、どうやら美空は日記を書いていないようだった。
忘れたのか、書かなかったのか。
どちらか分からないけれど、美空の机に交換日記が置いてあったということは、少し前にこのノートを手に取ったのだろう。
私は、私達双子が共同で使っていたペン置き場から、私が一番お気に入りだった茶色のペンを取り出した。
そして、私は交換日記の新しいページをめくり、右側に日付を書く。
わざわざ新しいページに変えたのは、美空がまた日記をつけ始めた時に、右側のページから始められるように。
私が肉体を持ってこの世界にとどまれるのは、僅か2時間しかないことに。
2時間が経つと、私の体はどんどん薄くなり、やがて消えてしまう。
そして、また霊体となって美空の傍に居る事になる。
しかも、美空との会話で1時間以上経ってしまい、残された時間はたったの45分しかない。
私に肉体があるうちに。
やっておきたかった事を、終わらせないといけない。
(急げ急げ)
私は内心焦りながら、いそいそと自分の机に向かった。
椅子に座った私は、美空の机に置かれた交換日記を取り、パラパラと中身をめくった。
「書いて、ない…」
私は愕然と目を見開き、美空が書くはずの右ページに手を置いた。
私が最後に書いたページを境に、どうやら美空は日記を書いていないようだった。
忘れたのか、書かなかったのか。
どちらか分からないけれど、美空の机に交換日記が置いてあったということは、少し前にこのノートを手に取ったのだろう。
私は、私達双子が共同で使っていたペン置き場から、私が一番お気に入りだった茶色のペンを取り出した。
そして、私は交換日記の新しいページをめくり、右側に日付を書く。
わざわざ新しいページに変えたのは、美空がまた日記をつけ始めた時に、右側のページから始められるように。