幸せを探して
一通の手紙に、これ程までに神経を使った事はないのではないか。
それ程、私は集中していた。
あっという間に1ページが文字でうまる。
2ページ目に移り、すぐに数行がうまった。
『だから、美空。私の事は忘れて下さい』
そこまで書き、私の手が止まった。
視界がぼやけ、文字がきちんと見えないのだ。
(あれ…?)
目をこすると、手が濡れた。
「えっ…?」
自分でも、何が起きているのかよく理解ができない。
ポタリ、ポタリ。
机に、そしてノートに。
水滴が落ちる。
(私、泣いてる…)
そこでようやく気づいた。
何度拭っても、上を向いてみても。
涙は、なかなか止まってくれなかった。
涙がノートの上に落ち、今書いたばかりの茶色い字を滲ませる。
「どうして…?」
目元を押さえながら、私は途中まで書いた手紙を読み返す。
私が泣く理由を作った文が、あるのかもしれない。
『私の事は忘れて下さい』
一番最後の文に目が止まった。
「私の事は、忘れて下さい…」
言葉に出すと、新たに涙が流れる。
そこで、私はようやく気がついた。
本当は、私は忘れてもらいたくない!
それ程、私は集中していた。
あっという間に1ページが文字でうまる。
2ページ目に移り、すぐに数行がうまった。
『だから、美空。私の事は忘れて下さい』
そこまで書き、私の手が止まった。
視界がぼやけ、文字がきちんと見えないのだ。
(あれ…?)
目をこすると、手が濡れた。
「えっ…?」
自分でも、何が起きているのかよく理解ができない。
ポタリ、ポタリ。
机に、そしてノートに。
水滴が落ちる。
(私、泣いてる…)
そこでようやく気づいた。
何度拭っても、上を向いてみても。
涙は、なかなか止まってくれなかった。
涙がノートの上に落ち、今書いたばかりの茶色い字を滲ませる。
「どうして…?」
目元を押さえながら、私は途中まで書いた手紙を読み返す。
私が泣く理由を作った文が、あるのかもしれない。
『私の事は忘れて下さい』
一番最後の文に目が止まった。
「私の事は、忘れて下さい…」
言葉に出すと、新たに涙が流れる。
そこで、私はようやく気がついた。
本当は、私は忘れてもらいたくない!