幸せを探して
早くに死んでしまったけれど、13年間生きた事に変わりはない。
私は死んでもなお、美空の事を傍で応援し続けてきた。
一緒になって、悲しんだ。
見えないところでこれほど姉の事を思っているのに。
忘れ去られてほしくない。
ずっと、この思いを胸に秘めてきた。
私が生きていたという証拠を、無くしてほしくなかった。
けれど私の事を思い出すと、美空は泣いてしまうから。
雪を見ると、尚更苦しくなってしまうから。
そんな美空を見て。
美空の為に、私の存在を消してほしかったけれど。
1番望んでいた私が、それを受け付けなかった。
姉の記憶から忘れ去られたら、妹の私は何をすればいいというのか。
私の事を忘れている人の隣にいても、いい事なんて無い。
(そうだったんだ…)
自分の涙の意味を知った私は、声を立てずに泣き崩れる。
この感情を、どう表現すればいいのか分からない。
ただ、ずっと自分で自分の首を絞めるような行為をしていたことは、身に染みて分かった。
だから、涙を拭った私は、ペンを握り締めてこう付け足す。
『やっぱり、私の事は思い出して下さい』
と。
私は死んでもなお、美空の事を傍で応援し続けてきた。
一緒になって、悲しんだ。
見えないところでこれほど姉の事を思っているのに。
忘れ去られてほしくない。
ずっと、この思いを胸に秘めてきた。
私が生きていたという証拠を、無くしてほしくなかった。
けれど私の事を思い出すと、美空は泣いてしまうから。
雪を見ると、尚更苦しくなってしまうから。
そんな美空を見て。
美空の為に、私の存在を消してほしかったけれど。
1番望んでいた私が、それを受け付けなかった。
姉の記憶から忘れ去られたら、妹の私は何をすればいいというのか。
私の事を忘れている人の隣にいても、いい事なんて無い。
(そうだったんだ…)
自分の涙の意味を知った私は、声を立てずに泣き崩れる。
この感情を、どう表現すればいいのか分からない。
ただ、ずっと自分で自分の首を絞めるような行為をしていたことは、身に染みて分かった。
だから、涙を拭った私は、ペンを握り締めてこう付け足す。
『やっぱり、私の事は思い出して下さい』
と。