幸せを探して
「ねえ美花、今日の髪の毛どうしようか?」
くしを先に取った私は、前髪を整えながら美花にそう尋ねる。
「今日、雪降るって!寒そうだからハーフアップにしよう?」
私の手からすかさずくしを奪い取り、何食わぬ顔で髪の毛をとかしながら美花が返事をする。
「…髪の毛、おろさない?」
仕方なく手ぐしで髪の毛を整えながら、私はそう突っ込む。
「寒くなったらおろせばいいんだし!」
美花は鏡越しに私を見ながらそう言った。
私達家族は雪が大好きだ。
ここは雪国なので、幼い時から雪に触れる機会が多かったからなのかもしれない。
スキーには毎年必ず5回は行っていたし、クリスマスは雪を見ながら過ごすのが定番だった。
幼い頃の私達は、暇さえあれば外へ出た。
風邪をひくのもお構い無しに、雪だるまやかまくら作りに専念したものだ。
その後私達は2人でハーフアップに揃え、色違いのリュックを背負って学校へと向かった。
今日は学校の研究会なので、午前中のみの授業だ。
「よっしゃ!学校早く終わるー」
私の隣を歩く美花はガッツポーズを決めながら、その手で木に降り積もった雪を落としていた。
雪は午後から降ると言っていたけれど、一応傘を持参している。
数日前にも雪が降ったので、道には雪が積もり、ところどころ凍結していた。
くしを先に取った私は、前髪を整えながら美花にそう尋ねる。
「今日、雪降るって!寒そうだからハーフアップにしよう?」
私の手からすかさずくしを奪い取り、何食わぬ顔で髪の毛をとかしながら美花が返事をする。
「…髪の毛、おろさない?」
仕方なく手ぐしで髪の毛を整えながら、私はそう突っ込む。
「寒くなったらおろせばいいんだし!」
美花は鏡越しに私を見ながらそう言った。
私達家族は雪が大好きだ。
ここは雪国なので、幼い時から雪に触れる機会が多かったからなのかもしれない。
スキーには毎年必ず5回は行っていたし、クリスマスは雪を見ながら過ごすのが定番だった。
幼い頃の私達は、暇さえあれば外へ出た。
風邪をひくのもお構い無しに、雪だるまやかまくら作りに専念したものだ。
その後私達は2人でハーフアップに揃え、色違いのリュックを背負って学校へと向かった。
今日は学校の研究会なので、午前中のみの授業だ。
「よっしゃ!学校早く終わるー」
私の隣を歩く美花はガッツポーズを決めながら、その手で木に降り積もった雪を落としていた。
雪は午後から降ると言っていたけれど、一応傘を持参している。
数日前にも雪が降ったので、道には雪が積もり、ところどころ凍結していた。