幸せを探して
あまりにも急過ぎる展開に、頭がついていけない。


(これは、美花からのメッセージなの?)


いや、そんなはずがない。


あれは、夢だったのだから。


私は半信半疑でベッドに座り、私宛の日記を読む事にした。


きっと、ドッキリか何かなのだろう。


犯人は、お母さんだろう。


そういう、軽い気持ちで。



『美空へ

まず初めに、謝らせて下さい。

私は昨日の夜、美空に会った時に

“これは夢だよ”

と言ってしまったけれど、それは嘘。

本当は、全て現実だったの。

ごめんね』


そこまで読んだ私は、驚きのあまり交換日記を取り落としそうになった。


何故なら、この出来事は夢の中の私と美花しか知らないはずだから。


(もしかしたら、これも夢なのかも)


死んだはずの美花が現実に現れていたなんて、有り得ない。


そう思って新たな答えを導き出した私は、思い切り頬をつねった。


「痛いっ!」


やはり、痛い。


(じゃあ…)


深夜、本当に私の元に美花が来たというのか。


けれど、いくら今考えたところで答えが出ないと分かった私は、私宛の日記の続きを読むことにした。
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