幸せを探して
「へ?」
私は再び間抜けな声を出してしまう。
「美空ちゃん」
隼人君は、真面目な顔で私の方を向いた。
「何か、隠してるよね。悩んでるよね。それを、言いに来たんでしょ?」
先程とはまた違う威圧。
私はその勢いに押されて、頷くしかなかった。
「どうしたの?話して?」
隼人君は、本当に優しい人だ。
他人の事を1番に考え、行動に移す。
そんな澄んだ瞳で見つめられたら、話すほかないではないか。
それでも、私の喉は最後まで開くのを嫌がる。
「わ、わ、私は…」
何とか喉の奥をこじ開けたせいで、どもってしまう。
それでも、私は話す。
決めたから。
「私、美花が死んじゃってから、雪を見れなくなったんだ」
「知ってるよ」
真面目な声で相槌を打ってくれる隼人君。
「雪を見たら、あの日と重なるの…真っ赤な、雪と…」
どんどん呼吸が浅く、速くなる。
(駄目。速くならないでっ…駄目、駄目!)
私は胸に手を当て、必死で呼吸を整える。
そんな私を見て、隼人君は何を思っているのだろう。
「ショックが大き過ぎて、食べ物の味も分からなくなった…隼人君の大好きな、ポッキーの味も…」
「あれは、地味にショックだったなー」
隼人君が苦笑する。
私は再び間抜けな声を出してしまう。
「美空ちゃん」
隼人君は、真面目な顔で私の方を向いた。
「何か、隠してるよね。悩んでるよね。それを、言いに来たんでしょ?」
先程とはまた違う威圧。
私はその勢いに押されて、頷くしかなかった。
「どうしたの?話して?」
隼人君は、本当に優しい人だ。
他人の事を1番に考え、行動に移す。
そんな澄んだ瞳で見つめられたら、話すほかないではないか。
それでも、私の喉は最後まで開くのを嫌がる。
「わ、わ、私は…」
何とか喉の奥をこじ開けたせいで、どもってしまう。
それでも、私は話す。
決めたから。
「私、美花が死んじゃってから、雪を見れなくなったんだ」
「知ってるよ」
真面目な声で相槌を打ってくれる隼人君。
「雪を見たら、あの日と重なるの…真っ赤な、雪と…」
どんどん呼吸が浅く、速くなる。
(駄目。速くならないでっ…駄目、駄目!)
私は胸に手を当て、必死で呼吸を整える。
そんな私を見て、隼人君は何を思っているのだろう。
「ショックが大き過ぎて、食べ物の味も分からなくなった…隼人君の大好きな、ポッキーの味も…」
「あれは、地味にショックだったなー」
隼人君が苦笑する。