別れる前にしておきたいこと ー Time limited love ー
「葉山、ありがとう」
「お前、こんなとこにひとりでいたらダメだろ。
危ないぞ。変な奴多いんだから」
顔をしかめる葉山の後ろからひょこっと顔を出した友香は、なんだか嬉しそうな様子。
「葉山、今ちょっとだけ頼もしくてかっこよかったよ」
「ホント!?」
「うん、ちょっとだけね」
「なんだよちょっとってー」
酒が入ってるからだろうか。
堂々とノロケを見せられている気がする。
だけど、葉山はいつも友香には言われっぱなしだと思っていたから、こんなやり取りを見て安心した。
「ていうか2人ともなんでこんなとこにいるの」
「加奈の様子がおかしかったから2人でしばらく見てたの」
様子がおかしい…?
いつも通り笑えていたはずだし、いつも通りしゃべれていたはずだし、ちょっとずつだけどお酒も飲んでいたのに。
戸惑って言葉に詰まる私に、友香はやさしく微笑む。
「嫌じゃなかったら、飲み直すの付き合うよ?」
友香にはなぜか全てお見通しのような気がして、弱っている自分が顔を出す。
少し鼻の奥がツンとするのを感じながら、こくんと頷いた。
「お前、こんなとこにひとりでいたらダメだろ。
危ないぞ。変な奴多いんだから」
顔をしかめる葉山の後ろからひょこっと顔を出した友香は、なんだか嬉しそうな様子。
「葉山、今ちょっとだけ頼もしくてかっこよかったよ」
「ホント!?」
「うん、ちょっとだけね」
「なんだよちょっとってー」
酒が入ってるからだろうか。
堂々とノロケを見せられている気がする。
だけど、葉山はいつも友香には言われっぱなしだと思っていたから、こんなやり取りを見て安心した。
「ていうか2人ともなんでこんなとこにいるの」
「加奈の様子がおかしかったから2人でしばらく見てたの」
様子がおかしい…?
いつも通り笑えていたはずだし、いつも通りしゃべれていたはずだし、ちょっとずつだけどお酒も飲んでいたのに。
戸惑って言葉に詰まる私に、友香はやさしく微笑む。
「嫌じゃなかったら、飲み直すの付き合うよ?」
友香にはなぜか全てお見通しのような気がして、弱っている自分が顔を出す。
少し鼻の奥がツンとするのを感じながら、こくんと頷いた。