大好きなキミへのカクシゴト。
「そんなになるくらい…好きなんだもんね。」

「…え?」

「目、腫れて充血してる。」







手鏡で確認する。



そこに映った私は、見るに堪えない程のひどい顔をしていた。








「ねぇ。確認してみない?」

「確認…?」

「松宮はその女の子のこと、抱き締め返してたの?」

「……」






そういえば…





「抱き締め返してなかった…」








あの時。


蓮輝くんの腕はぶらん、と下にあった。
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