世界で一番欲しいもの【LOVEドロップス企画作品】
続編
「ジュリエットに愛の花束を」
更新中☆
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白川柚希
老舗旅館〝白川楼〟のひとり娘
有沢悠介
有沢グループ御曹司
強制的に結婚させようとする実家から逃げるために地元から離れた柚希。
失踪から三年後、結婚相談所に入ろうとしていた柚希を呼び止めたのは、三年ぶりに会った悠介だった。
お互いの都合のよさから契約結婚をし、かりそめの夫婦となったものの、ぶっきらぼうな態度の裏にいつでも優しさを隠し持つ悠介に気付き、柚希はどんどん惹かれていく。
「誰かにおまえが傷つけられたら、それがどれだけ俺にプラスに働こうと〝結果的によかった〟とは思えないし、もしもおまえが俺の前から消えたら見つけ出すまで探し回る。今度は世界中だ」
三年間、ずっと探してくれていた悠介にすぐにでも想いを返したいのに、追ってきた母親やスキャンダルのせいでちっとも噛み合わず、それでも日々大きくなる恋心に我慢できなくなった柚希は──。
◇◇ 猛獣レベルの初恋を胸に抑えきれなくなった柚希と、俺様でいたいのに、溢れる想いにそうも言ってられなくなる悠介のラブストーリー。 ◇◇
※ 2022年12月10日発売、ベリーズ文庫のサンプルとなります。
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高坂美波
上条智司
過去の恋愛が邪魔をしてなかなか恋に踏み出せずにいた美波は酔った勢いを借り、上条と一夜を過ごす。
「上条さんが私に特別な好意を持ってくれていないことはわかってます。振り向いてくれる可能性がないことも、ちゃんとわかってます。その上で、諦めたくないんです」
その夜だけで終わらせたくはないと高々と宣言したはいいものの、上条から想いをほのめかされるたびに、距離を縮めるたびに、自分の中に違和感が浮かび始める。
「おまえの過去の恋愛話は聞きたくない」
「俺からは触れないっていうのも、案外厄介だな」
嬉しいのに。
ちゃんと好きなのに。
過去の恋愛でできた傷は、もう克服したはずなのに……近付くのを怖がる自分に気付いてしまった。
「おまえはたぶん、安心して片思いできる相手だったら誰でもよかったんだろ」
上条の冷たい眼差しに、すぐに返事ができなかった美波の答えは――。
2022.2.4 start
2022.5.11 end
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桧山美織(22)
miori hiyama
桧山匡(30)
hajime hiyama
『匡くん、大好き。大きくなったら私と結婚してくれる?』
私がそうプロポーズしたのは六歳の頃。
あの頃からずっと、私は匡さんだけが好きで、もちろん今だって大好きだ。
そんな相手と結婚できた私はもう十分幸せなんだし、匡さんからの愛情まで求めたら罰があたる。
結婚してからずっと、そう思って自分を律してきたのに。
「心配しなくても離すつもりはない」
「強引にして悪かった」
匡さんがたまに見せる優しさに、心が欲張りになる。
2022.4.7 完結公開
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