お姫様。
プロローグ
あるところに、とても美しいお姫様がいました。
お姫様は、城の外に出してもらえず、毎日同じことを繰り返す日々を過ごしていました。
お姫様は、ある日、自分の髪を結っている一番仲の良いメイド『サナ』に言いました。
「外の世界ってどんななのかしら」
サナは言いました。
「とても美しく、醜い世界ですわ」
お姫様は首をかしげて、サナに問います。
「美しいと醜いは、真反対の言葉でわなくて?どういうことなの?」
サナは答える。
「美しいことは、醜いことです。そして、醜いことは、美しいことです。さて、髪が結って終わりました。それでは失礼します
」
サナが部屋から出ていった。
「どういうことなのかしら・・・」