いつかまた、会える日まで。
「お前…ほんと変わってないな」
あたしが『グランプリ』を受賞した日を境に、もう大輝のことは諦めなければいけない。
忘れなければいけない。
と思っていた。
だって、大輝が初めてテレビに出た時
『好きな人はいません。』
『芝居一本で考えています。』
ってそう言ってた。
だからもう、無理なんだ。ってそう思っていた。
けどね…?
けど………東京のカフェで写真集の撮影中の大輝に会ったり、話したり、
『グランプリ』の花束贈呈に大輝が来たり、
全部、全てに…意味があるんだと思う。